ヒーローに憧れる新しいヒーロー ウルトラマンジード 第1話「秘密基地へようこそ」

ついに、始まりましたね。
ウルトラセブン誕生50周年を記念したウルトラヒーローで、そしてあのウルトラマンべリアルの息子という衝撃的な設定を持つヒーロー。

 

今作は冒頭からして衝撃的でしたね。
あのウルトラマンべリアルがウルトラヒーロー達をいともたやすく蹴散らして、あまつさえクライシス・インパクトを起こして一つの宇宙そのものを壊滅させた……あのウルトラマンレオですらも、ここまでの被害はなかったはず。
レオも冒頭から大津波に飲み込まれる東京が描かれていたけど、今作はスケールが桁違い。これはウルトラマンべリアルの悪の部分を強調させようとしているが故か。

 

近年だと、べリアルの力はウルトラマンオーブの助け(最初は暴走したけど)にもなってたり、ウルフェスなどのヒーローショーでは本人の
気まぐれで正義側に立つケースがあったので、べリアルの悪性を深く掘り下げていくのは懐かしい。
それにしても、ウルトラマンって毎度のことながらとんでもない兵器がポンポン出てくるなぁ。初代ウルトラマンでも、科学特捜隊のイデ隊員がスぺシウム光線と同等の威力を持つマルス133なんて兵器を開発したけど、今作では宇宙そのものを吹き飛ばす超時空消滅爆弾も出てくる。
本当に誰が作ったの、これ?

 

ウルトラマン達の敗北から宇宙滅亡の危機にまで追い込まれた冒頭とは一転して、ほのぼのとした日常パートが始まってホッとした。
主人公の朝倉リクが暮らしていた銀河マーケットはとてもレトロな雰囲気で、いかにも昭和って感じがした所だったな~ マックスでもたまにノスタルジックな街が出てきたけど、過去作リスペクトとして昔の雰囲気も出しているのかな。

 

しかしそんな平和な日常も、スカルゴモラに容赦なく壊されてしまい、その被害も深刻に描写される。今作だと怪獣は徹底的に災害の一種として扱うのかな?
前年までのエックスやオーブだと、地球人の平和を第一に考えながらも、怪獣の救済に視野を入れていた時があったけど、この被害だと怪獣=脅威という図式を徹底させるのかな。

スカルゴモラによる被害が甚大だからこそ、リクの戦いたいという決意がより説得力を帯びたものになるね。あんまり長く時間をかけていると、テンポが悪くなるだろうし。
坂本浩一監督は自作品に過去作リスペクトを取り入れることが多いけど、ジードだとそれがプラスに働くことになりそう。平和を守りたい、というヒーローものの王道が、短時間ながらしっかりと固められている。
そしてリクが憧れる「爆裂戦記ドンシャイン」も、今後リクの支えとして物語に組み込まれていきそう。

 

街が壊されたことでリクは野宿を決めてその準備をテキパキとしてたけど、もしかしたらアウトドアのスキルもあったりして。
リクの相棒であるペガッサ星人のペガもとっても可愛らしい。
ウルトラ怪獣擬人化計画のペガッサ星人ちゃんといい、最近のペガッサ星人は可愛くなる法則なのかな? 個人的にはペガくんも擬人化されて欲しい……声優の藩めぐみさんは擬人化したエレキングの声も担当してたし。

ジードに変身したリクは、べリアルの力に暴走することなくスカルゴモラに立ち向かえたのが安心。前作のオーブはべリアルの力を使おうとしたけど、暴走して壊滅的な被害を出したから。
その戦闘スタイルも、いかにもヒーローに憧れる子供ってイメージが出てたね。派手にドロップキックを叩きこんだりする所とか。けど、ジードがべリアルに似ているせいで、大人たちからは信用されずに終わるのが珍しい。基本、ウルトラマンは自分たちを守ってくれた戦士を信用して終わることが多いので、この辺りは斬新かも。
(ネクサスやマックスみたいな例外はあるけど)

 

戦いが終わっても、壊れた街について描写するのも懐かしい。実際、ウルトラマンが戦いに戦っても、完全に平和になった訳じゃないからね。
最近だと2016年に公開されたシン・ゴジラも、ゴジラによって壊された街の被害や、それによって苦しむ人々の姿も描かれている。けれど、
現実の困難に立ち向かって、そこから人々が大きく変わってヒーローと助け合っていく。現実の辛さに負けないで、周りの人達と協力し合って毎日を生きていく。東日本大震災や熊本地震が起こったからこそ、こうして助け合う話が大事なんだよね。
そして一度変身したら、その後20時間は変身できないというリスクも、今後どう生かされるのかが楽しみ。変身できずにやきもきするリクも見られるかな。


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