人々から恐れられるヒーロー ウルトラマンジード 第2話「怪獣を斬る少女」

スカルゴモラとの戦いに勝利して、ウルトラマンジードは一先ずの平穏を取り戻した。
でも、人々はそんなジードを英雄とは見做さないで、むしろ畏怖の対象とて捉えられてしまう。リク君としては辛いけど、詳細の分からない相手を簡単に信用にはできないのが当たり前。
冒頭でも、避難所に移った原エリちゃんが、突然会得した発火能力で人の役に立とうとしたけど、そのせいで追い出されちゃう。

追い出したおじさんはエリちゃんを影で責めたけど、怪獣に街を壊された後だから、彼女を怖がるのも理解できます。無論、決して認められる行為ではありませんが。
帰ってきたウルトラマンの怪獣使いと少年で描かれたように、自分と違う存在に対する差別や偏見は永遠に向き合わないといけない。
自分の知らないことや、自分に合わない相手と向き合う機会は生きている限り何度でも訪れるので。

TVの報道で、ジードが怖がられているのを知ったリク君はフュージョンライズを拒むようになったけど、これもまた彼なりの善意なんだよね。
自分がジードになったら、みんながおびえてしまう。それを避けるにはジードにならないことのが一番……そう考えるのもやむを得ないかな。彼はまだ若いから、割り切るなんて出来ないだろうし。
けれど、スカルゴモラの脅威からみんなを守る為に戦いたいという意志だって持っている。リクの本心を見抜いたペガは、本当に彼と深い信頼関係で繋がっているのですね。

ジードはスカルゴモラを相手に立ち向かうけど、街がどんどん壊れていく……スカルゴモラの発射する溶岩を纏った岩石をジードはバリアで防いだけど、そのせいで被害がひどくなる。やむを得ないとはいえ、怪獣と戦う上では避けられないのが悲しい。
これまでのウルトラシリーズだとウルトラマンと共に戦う防衛隊がいたけど、今作ではいないので余計に被害が拡大される。この辺りもウルトラシリーズではあまり考えられなかったポイントなので、踏み込んだのが面白いですね。
でも、エリちゃんはジードを心から信じて応援してくれているので、これからどんどんジードは人々から信頼されていくと良いですね。

戦いの中、レムの指示によってスカルゴモラの目的がエリちゃんが持つ力だと気付いて、ジードは必死になって戦って勝利した。
エリちゃんの身体にはウルトラマンレオのウルトラカプセルが宿っていて、それがリトルスターという力に変わってしまい、結果として熱の力を手に入れてしまった。1話でエリちゃんが持ったアイスがとけてしまった理由はこれだった。
レオは確かに熱いウルトラマンだけど、本人はあまり炎系の技は持っていないのですよね。どちらかと言えばタロウやメビウスの方が炎のイメージが強いでしょうけど、前作のウルトラマンオーブに炎の力を貸していたので、二作連続での被りを避けたのでしょう。

鳥羽ライハさんは大分長い間、怪獣を追いかけているからなのか剣術に長けていて、エリちゃんをミクロ化させて攫ったダダとも互角に渡り合っていた。本当に豪快なアクションをしていたけど、この辺は坂本浩一監督の個性的なアクションも含まれていましたね。
ギンガSやエックスで監督をしていた時も、アリサ隊員やアスナ隊員が宇宙人と戦う際に凄いアクションをさせていたので、戦うヒロインに対して強いこだわりを持っているのでしょう。
余談ですが、ウルトラマンXのエキストラ撮影でも、坂本監督はアリサ隊員役の滝ゆかりさんのことを凄く評価しており、今作もライハさん役の山本 千尋さんのことを期待しているのかも。


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