限界など存在しないヒーロー ウルトラマンジード 第8話「運命を越えて行け」

 ギャラクトロンの光線によってウルトラマンゼロは消滅し、その怒りでジードは攻撃を続けるけど、まるで歯が立たない……けれどケイがギャラクトロンを止めたおかげで、ひとまずリクは助かった。
 ゼロが犠牲になったから、ギャラクトロンの暴走も止めさせた。この辺り、ケイは約束だけは守ったよね。講演会に集まった人達にも恐怖を与えはしたけど、傷つけることはしなかったし。
 そしてインタビューでジードを褒めたたえる姿は、実に白々しい。リクが本気で怒るのも当たり前だし、ライハの静止も振り切りたがるのもわかる。ギャラクトロンに完膚なきまで負けたにも関わらず、微塵も怯えていないから精神が強いね。

 一方でレイトはゼロを失ったことで恐怖を感じてしまい、戦いを放り出してしまう。リクはゼロの復活を信じることでレイトを励ますけど、肝心のレイトは聞いてくれない。ジードの敗北によって、心が完全に折れてしまった……
 ライハもまたレイトに対して怒りをぶつけるけど、ウルトラマンである以前に一人の父親であるレイトは頑なに聞き入れようとしない。でも、愛する家族がいる以上、自分が死ぬことは絶対に許されないから、レイトの選択も充分に正しいと言える。
 ウルトラマンは街を守らないといけないけど、レイトだって父親として妻子を守る義務がある。レイトからそれを聞いて、尚且つ家族と共に過ごす姿を見たリクだからこそ、父親である彼を一切責めたりしなかったんだよね。

 レイトはゼロを奪った犯人であるケイの小説・コスモクロニクルを捨てようとしたけど、やはりゼロとの思い出の品でもあるから、簡単に捨てることはできなかったのかも。それに敵役とはいえ、ゼロをモデルとしたゾーラというキャラクターだって登場しているし。
 一方で、怪獣とは戦えないけど一人でトレーニングを続けているライハの姿はとても健気だし、ゼロがいなくなってもたった一人で街を守ろうとするリクの姿も実に頼もしい。でも、今作では防衛隊がいないだけに、余計にリクの使命が重くなっているのがどこか悲しくもある……
 レムとのシミュレーションで、ギャラクトロンとの戦いに勝てる確率は0%だとわかったはずなのに、リクとライハは絶望せずに笑っていた。「僕はウルトラマンだから」というリクの言葉も重いけど、自分しか守れる人がいないからこそ口にできるんだろうね。

 伊賀栗一家が非難の準備をしている中で、ルミナとマユはウルトラマンが来てくれると心から信じていた。ウルトラマンガイアやウルトラマンサーガであったように、例え怪獣に街を壊されても、守ってくれる人がいることはそれだけで強い支えになってくれるんだよね。
 それを証明するかのように、レイトは再び戦うことを決心して、妻子と街を守る為に立ち上がった。この時、ルミナは何かを察したような表情で見送ったけど、この出来事をきっかけにレイトがウルトラマンであることに気付くのかな。
 ルミナを演じた長谷部瞳氏は過去にもウルトラマンマックスでコイシカワ・ミズキ隊員としてウルトラマンを見届けていて、共に戦っていくうちに主人公のカイトがマックスであると信じるようになった。それを思い出すと、なんだか懐かしくなる。

 ギャラクトロンとのリターンマッチにジードは挑むけど、やはりギャラクトロンは固い。変身シーンが一部だけ省略されていたのは、尺の都合なのかな。
 ジードの元に駆け付けたレイトの元にライハが現れて、自分の非力さを悔やみながらもレイトにウルトラゼロアイNEOを手渡した。やっぱり、レイトがまた戦ってくれると信じていたんだね。レイトも一度は戦いを放棄したけど、決してその理由自体を咎めたりはしなかったし。
 そしてレイトが想いを告げたことで、ゼロもまた復活した! ケイ達に悟られず、そしてレイトの決意を見守りたくて仮死状態になっていたのかな。それにしてもこの時のゼロは、ジードを差し置いて本当に主人公になってしまいそうな勢いだった。

 ケイはゼロの復活に動揺することなどせず、むしろ楽しみながらギャラクトロンをもう一体召喚した。ウルトラマンを倒した実績を持つギャラクトロンが複数登場する光景というのは、かなりのプレッシャーになる。一体でもかなりの強敵なのに……
 けれど追い詰められそうになったゼロとレイトの元に、なんとウルトラマンヒカリが駆け付けた。ウルトラファイトビクトリーの時みたいに、パワーアップを持って登場したけど、やはり帰ってきたウルトラマンにて危機に陥ったジャックの元にウルトラブレスレットを届けに来たセブンを彷彿とさせる。
 今回のニュージェネレーションズは全員がゼロと関わりがあって、またゼロはこの四人が強くなるきっかけを与えたんだよね。そして今回はこの四人がゼロの力になって、ウルトラマンゼロビヨンドとなってパワーアップした。

 ウルトラマンゼロはどんどん新しい形態が出てくる。映像媒体で6つもあり、またウルトラマンフェスティバル2010でもショー限定でスーパーフォームとキーパーフォームという姿にもなっていた。そして今回はゼロビヨンドになって、あのギャラクトロンを簡単に撃破した。
 でも戦闘スタイルは過去作を思い出させる要素がいくつもあった。連続でパンチを叩きつける所はダークロプスゼロと打ち合ったキックのようで、バルキーコーラスのポーズはゼロツインシュートを意識しているようにも見える。
 ゼロとジードの勝利を見ても、ケイは相変わらず不敵な笑みを浮かべている。普通なら多少の動揺を見せてもいいはずなのに、むしろゼロの復活すらも受け入れている辺り、実は底知れぬ実力を持っていそう。

 リクは伊賀栗一家が再び巡り会えたのを見ながら、それぞれの人が持つ運命について考えて、それを越えていくことが大切だと語った。べリアルの息子という運命を背負いながらも、真っ直ぐに向き合っている彼だからこそ凄く説得力が感じられてしまう。


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