自らの秘密を知ったヒーロー ウルトラマンジード 第11話「ジードアイデンティティー」

 ウルトラマンジード本編の撮影がクランクアップしたと俳優さんのブログやSNS発表されたと同時に、本編もいよいよ折り返しに突入した。近年のウルトラマンはTV本編が2クールの放送になっているので、この時期になると物語がどんどん盛り上がりを見せてくる。
 ケイを演じていた渡辺 邦斗氏はウルトラマンジードに出演できたことへの思い入れを思いっきりブログに書いて、濱田龍臣氏と仲良くしている写真も見せてくれた。本編の敵対関係がまるで嘘みたいな微笑ましい光景だった。
 今回の話はそんなケイをメインに描写しながら、ケイだけが知っているリクの秘密についてもついに明かされてしまった。この戦いをゲームと意気込んでいたけど、やはり彼が大きく関わっていた模様。ケイはべリアルの元で暗躍していたけど、考えてみたらべリアルは銀河帝国から何度も配下を引き連れているな。ケイ自身、べリアルに対する忠誠心でジードと戦っているし。

 ケイは小説のインタビューを悠々と答えていて、次回作には「カレラン分子」という名前の物質を登場させると語っていた。Twitterで調べて見た所、名前の元ネタは幼年期の終わりというSF小説が関わっているみたい。ケイのストルム星人も、そこから由来されている説が指摘されている。
 やはりウルトラマンは宇宙が関わっているシリーズである以上、宇宙と結び付けている所に結構強いこだわりを見せているよね。シャプレー星人の名前の由来も、ハーロー・シャプレーという天文学者から付けられているようだし。
 そしてケイが喫茶店にいる所を密かにAIBが監視していた。この宇宙人の中にペダン星人やグローザ星系人など、セブン50周年の一環だからかセブンと敵対したことがある宇宙人が混ざっていたのが面白い。そして、監視に気付いたケイによって、記者の命が奪われてしまった……
 この時、マックスで地球人を信じてきたネリル星人も殺害されてしまったのも、なんだか悲しい……

 リクとペガは掃除機を買いに街に出かけてしまったけど、彼はPS4の本体を喜々とした表情で購入していた。レムの読みは当たっていたけど、これは巨影都市の宣伝もあるよね。直後にCMが流れていたし、何よりもこのゲームにはウルトラマンやウルトラマンティガも登場するようだから。
 いつもながらにして思うけど、ライハはあんな堂々と剣を振り回して大丈夫なのか。町中で白昼堂々とリクに剣を突き付けたら、普通は通報されてもおかしくない。ケイの講演会の時は、カメラがあったせいで剣を抜けなかったのに……

 レイトは会社に急いでいたけど、AIBによって拉致されてしまった。モアは緊急事態と説得するけど、レイトの方も会議があるから緊急事態……なのに、ゼロによって強制的に変身させられた。ゼロはAIBによって信頼されているからこそ、レイトに頼まれた。
 レイトの抵抗は空しく、レイトはゼロと共に宇宙に行く羽目になった。せめてレイトに書類を届けさせてからでも良かったのでは、と思ってしまう。これが原因で首にさせられたら、本当にギャグでは済まされないし。彼は妻子を養っていかなきゃいけないから、余計に不憫に見えた。
 一方でジードが信頼されていないのは、やっぱりべリアルに似ていると思われているからか。リク本人もゼロに自分とべリアルの関係を話していないのは、自分の出生に対して後ろめたさを抱いているのかな。

 リクはウルトラカプセルを起動させる為に、人工的に生み出された人間であると判明した。彼に生みの親は存在せず、ケイが研究でべリアルの遺伝子を使ったからこそ、リクにべリアルの遺伝子があった。ある意味ではケイが生みの親なのかもしれないけど、その心境は歴代の侵略宇宙人が怪獣を飼育していたのと何も変わらない。
 そしてジードの戦いもあらかじめ用意されたものでしかなく、リクはただのヒーローごっこをしていた子供にすぎなかった。リクは自分の意志で戦ったと語ったけど、それすらもケイによって仕組まれたことなんだよね。それを明かしたケイはウルトラカプセルを渡すように迫ったけど、リクはそれに応じる訳がない。
 悪によって生み出された正義のヒーローというのは、ウルトラマンというよりもどこか仮面ライダーの要素を感じさせてしまう。そしてウルトラマンネクサスのダークザギも、人類を守護する為に生み出されたはずが、ビースト達との戦いで悪に染まってしまったんだよね。

 地下の秘密基地やレムを生み出したのもケイだった。その技術力を考えると、ストルム星人の科学力は相当発達していることが伺える。多分、普通にキングジョーレベルの侵略ロボットすらも生み出せそう。レムはリクを裏切ることはないと言ってくれたけど、設計者であるケイだったらそれすらも簡単に書き換えてしまいそうで怖い……


 
 ゼットンとキングジョーのウルトラカプセルを使って、ケイはぺダニウムゼットンにフュージョンライズした。どちらもウルトラマンやセブンを苦しめた強敵だけど、ジードも強くなっているのか互角に戦えている。
 一方でライハの命を狙っていたバド星人はライハやペガと戦った。殺し屋のバド星人を相手にしてもペガがそこそこ渡り合えてた理由は、リクと一緒に遊んだおかげなのかなとちょっと思ってしまう。リクはそもそもの身体能力が高いし。
 そしてバド星人はジードとぺダニウムゼットンの戦いで吹き飛んだ瓦礫の下敷きとなって、無残にも命を終えてしまった……

 ケイはジードのせいで地球人が不幸になると叫び、リク自身がそもそもの元凶だと扱った。本作ではウルトラマンの信頼について深く掘り下げているだけに、この理論はリクにとって深く心を抉られてしまうものなんだよね。そして前作でジャグラーがガイからオーブリングを奪ったように、ケイもまたジードからカプセルを奪った。
 彼自身の目的は一応果たしたけど、べリアルからすれば全然不充分。その汚名を返上する為に、ケイは奪ったウルトラカプセルを使って再びぺダニウムゼットンに変身した。これまで、変身アイテムを敵に奪われる展開は過去にあったけど、本格的に悪に利用されるのは結構珍しい。ネクサスやエックスでも、ウルトラマンの力が悪に利用される展開はあったけど。
 ペダニウムゼットンは再び街を襲うけど、ゼロのウルトラカプセルしか持たないリクにはどうすることもできない。この地球には防衛隊がいない上に、頼りになるゼロも今はべリアルを追って宇宙に向かっている。これはリクにとって辛いことの連続だな……


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