ヒーローは異星人の希望と向き合う ウルトラマンジード 第15話「戦いの子」

 放送日 2017年 10月14日

 脚本 市野龍一

 監督 根元歳三

リクは自らの正体を明かす

 ゼガンの脅威から街を守り、傷付きながらも立ち上がったリクとレイト。ゼロとしてもビヨンドになったとはいえ、マグニフィセントとゼガンの光線を同時に受けるのはかなり厳しかった模様。
 リク達の元にゼナが姿を現す。前回、モアが正体を口にしたから正解に辿り着いたけど、やはりレイトと繋がりがあるリクに目星を付けていたみたい。そしてリクも自分がジードだと明かす。
 でも、ゼナはそんなリクを厳しく問い詰めようとはしない。むしろ消えてしまったモアの身を案じていて、まずは彼女の安全を最優先に考えていた。

シャドー星人の希望

 一方でモアはクルトと一緒に見知らぬ森の中に飛ばされていた。モアはAIB本部に連絡をするものの繋がらず、困惑の中でクルトが現れる。クルトはモアに武器を突き付けるも、ダメージのせいで上手く行かない。
 ゼナは二人を探しているけれど、ゼロは彼を疑っている。それを当然と受け止めているのか、ゼナは何も言わずにゼロに通信機を手渡して、そして秘密基地にモアの居場所を教えてくれた。
 電波攪乱装置の存在や共犯者、そしてゼガンの正体についても明かしている。初めこそはゼガンを脅威と認識していたけど、確かにゼガンの力はべリアルへの切り札にもなり得る。恐ろしい力だけど、希望にも変えることもできたかもしれない。

ゼナへの信頼とゼナの覚悟

 傷付いたクルトを看病しながら、モアはクルトに問い詰める。クルトとしてはモアを利用してゼガンを復活させるつもりだったけど、モアは本当に何も教えられていなかった。実際、シャドー星人の秘密を安易に地球人に教える訳にもいかない。
 そしてパスワードとなったガブラ・カーンとは兵士を意味していて、生きる為には他の惑星と戦うしかなかったことをゼナは明かす。クルト達も地球征服を目論んでいたけど、ゼナはそれを頑なに拒んでいた。
 その上で、ゼナ達を想っているからこそ、ゼガンを封印したままでいた。モアもゼロも、ゼナを信頼しているからこそ、彼の意図を理解できたかもしれない。特にゼロはかつてレオに厳しく鍛えられたので、師匠の偉大さがその身に沁み込んでいるはず。

モアとリクの夢

 モアは幼い頃からリクの夢を知っていて、ヒーローと言えばドンシャインだと決めポーズを取る程に仲が良い。モアとしては二人きりの思い出かもしれないけど、ここにはペガがひっそりとついてきているんだよね……
 その後、倒れているゼラン星人を介抱している所に、ゼナと出会う。きっと彼女は同情などではなく、ただ自分がジーっとしていられなかったから、ゼラン星人を助けたのかもしれない。帰ってきたウルトラマンのパン屋さんも、同情ではなく売る為だけに少年にパンを売ったし。
 そしてゼナを通じて、モアとクルトは思い出を語り合っている。ゼナは確かに厳しくあったけど、成長させる為に相手ときちんと向き合っているんだよね。だからこそ、モアもクルトも強くなることができた。

愛する母星のために

 ゼナも初めこそはシャドー星を発展させたくて、その為に戦っていた。死んでいった仲間達を忘れたことは一度もなく、その上で自分達は生きなければいけないと語った。戦って奪うのではなく、共存できると説得する。
 だけどクルトはそれを頑なに拒み、ただ愛する星を守りたいと願ってゼガンを召喚させた。確かに時間が残っていない以上、強引な手段を選んでしまうのも仕方がない。悠長なことを言っていたら、その間に種族そのものが滅んでしまう恐れもあるし。
 そんなクルトを救う為に、リクとレイトは変身してゼガンに立ち向かった。

リクとゼロは向き合うのは

 ジードとゼロはゼガンと戦うも、やはりゼガンの力は強大で、相手を異次元に飛ばすゼガントビームによって町が破壊されてしまう。ジードとゼロはクルトを説得するけれど、クルトは相変わらず聞く耳を持たない。
 彼らも母星を想うクルトの本意を充分に理解している。だけどクルトの暴走を止めないと全く関係のない地球人が犠牲になるし、何よりもべリアルの脅威も迫っている今、もう実力で止める以外に方法はない。
 シャドーに永久の安らぎを。カム・タタール・シャドーと囁きながらゼガントビームを撃ち続けるけど、マグニフィセントとゼロビヨンドによって防がれてしまい、クルトは自らが信じたゼガンの力によって命を散らせてしまった……

別れの末に新しい一歩へと

 リクとしてもこの勝利はとても苦く、自分が正しいとは決して考えていない。それでも、平和の為に戦わなければいけないし、自分が信じた道を徹底的に進まなければいけなくなる。別の正義と戦うこともあるけど、ウルトラマン達が抱える宿命でもあるんだよね。
 初代ウルトラマンのバルタン星人だって、地球を侵略しようとしたけどその根底にあるのは愛する同胞たちを救いたいという願いだったし。
 そしてAIBはモアによってどんどん変わってきて、そしてモアが必要だと語る。もしかしたら、宇宙人の大半も地球人のことを警戒しているけど、モアの裏表のない態度がそれを変えているかもしれない。だからこそ、ゼナも地球侵略は間違っていたと考えるようになったかも。
 自分の口でモアに伝えてあげると良い。ゼロだけじゃなくレイトが語ったのは、同じ地球人としての意志だったからかな。

 モアは自分の言葉が届かなかったと涙を流すけど、決して諦めようとしなかった。一時とはいえクルトと心を通わせられたから、例えわからないことが多くても、ジーっとしててもどうにもならない。リクにそう教えたモアだからこそ、諦めない強い心を持っているんだよね。


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