ヒーローは自らの父親と再会する ウルトラマンジード 第16話 「世界の終わりがはじまる日」

 放送日 2017年 10月21日

 脚本 安達寛高

 監督 坂本浩一

リトルスター、再び

 冒頭ではこの物語におけるべリアルの猛威やその爪痕、更には影響を振り返っていた。リクが生まれるきっかけであり、そしてこの宇宙を一度は滅ぼしたべリアルは、ついに異空間より姿を現した! ゼロは入り口をふさいだけど、べリアルからすれば大した脅威ではなかったのか。
 そんなべリアルの息子であるジードは段々と信頼されているものの、やはりジードを脅威と考える声も未だ存在している。リクは表情を曇らせて、ペガは評論家を否定するけど、確かにジードの力は一歩間違うと脅威にもなりかねない。コメントの通り、この地球には防衛隊の存在がないし。
 そんな二人を見守るライハの脳裏におぞましい声が響き渡り、思わず外出する。そしてモアとゼナの検査のおかげで、彼女の体内に再びリトルスターが宿っていることがわかった。AIBは謎に包まれているけど、本質的には平和を守る組織でもあるから安心できる。『ネクサス』のTLTやナイトレイダーだったら、リクやライハは利用されるだろうし。

AIBとリトルスター保持者たち

 AIBはリトルスターの保持者達を安全な施設でかくまっていることが判明した。やはりリトルスターは性別や年々に関係なく宿るみたいだけど、子どもの中に大人一人だけが混じっているのは気まずそう……
 ジャック、エース、タロウのリトルスターがそれぞれ宿っているのかな。歴代のウルトラ兄弟が使っていた技と能力が似ていたので。
 そして宇宙にはケイによってカレラン分子が撒き散らされて、幼年期放射を捕まえてから空気と一緒に生物の体内に宿るとのこと。元ネタはアーサー・C・クラークの『幼年期の終り』なのかな。

ゼロとべリアルの因縁。そしてジードとべリアル

 ライハの口からべリアルの襲来を知って、リクはレイトを探す。今日の伊賀栗はのんびりと出かけているので、リクとしてはなかなか話に出しずらい。でもゼロはすんなりと入れ替わってくれた。
 べリアルの襲来を知って、ゼロはべリアルの強さを語って、そしてリクもついに本人の口から自分をべリアルの息子と明かした。ゼロは咎めると思いきや、とっくの昔に知っていたと明かす。そして自分の親を陰口でたたき出したけど、信頼の表れでもあるかな。
 そしてゼロは自分の経験談からか、親父がどんな存在だろうとリクは自分の人生を生きろと励ましてくれる。そして仲間のことや、自分がなぜここにいるのかを思い出せとも教えてくれた。歴戦を乗り越えて、そして多くの仲間を得たゼロだからこそ説得力が出る言葉だ。

AIBに迫る危機

 AIBはライハのリトルスターについて検査する中、ケイの真意について推測しようとするけれど、そこにゴドラ星人が襲来した。モアは啖呵を切ろうとするけど、ライハに頼ってしまうのがちょっとあんまりだ……確かにモアに戦闘能力はないけどさ。
 けれどライハとゼナは隙を見て、ゴドラ星人に立ち向かった。ゴドラ星人はリトルスターを手に入れて、種族の繁栄を狙っていた。前回までのクルトと同じように、母星を想うが故に行動なんだけど、その為に無関係の地球人を襲うのは決して許されることではない。
 ゴドラ星人は巨大化して、実力でリトルスターを手に入れようとするけど、そこにリクが変身したウルトラマンジードが駆け付けて、レッキングリッパーを炸裂させた! 一方で、ライハの脳裏に『べリアルが来る……逃げなさい』という声が響いた。その直後、空に暗雲が立ち込めた。ここで密かにケイが落ちぶれたような格好で登場したけど、まさかべリアルに切り捨てられたのか。

現れる脅威…………ウルトラマンべリアル!

 世界が闇に飲み込まれる中、ギガバトルライザーを構えたべリアルが姿を現す! 動揺するゴドラ星人を一瞬で仕留めて、父親として息子であるジードに歩み寄る。リクはべリアルの姿に目を見開いてしまう。
 べリアルの登場に人々は目を奪われて、レイトはべリアルの元に向かおうとする。この時、ルミナは何かを察したような様子を見せたけど、やはり気付いているのかな。ギャラクトロンの時だって、レイトは意味深なことを口にしたし。

ゼロとべリアル、因縁の決戦。そしてべリアルに囚われたジード

 レイトはゼロに変身して、べリアルに戦いを挑む。考えてみたら、この二人の再会もクライシスインパクトから7年近くの時間が流れているから、確かに久しぶりと言える。ゼロビヨンドに変身するけど、べリアルからすればニュージェネレーション組は『ひよっこ』に過ぎないのか。でもギンガビクトリーなどの最強形態になれれば、そこそこいい勝負はできるんじゃないかな。
 ジードは感情に任せてべリアルに戦いを挑むけど、べリアルの圧倒的な力の前には手も足も出ない。それでも抗うジードのことを、べリアルは父親として褒め称えた。彼の決意を嘲笑っているのか、それともこれは彼なりの愛情表現なのか。『ゼロファイト』の出来事を経て、彼なりの守るべきものとしてジードも想われているのか。
 そしてファイブキングとゾグ第二形態のウルトラカプセルでフュージョンライズして、べリアルはキメラベロスにフュージョンライズを果たした。サイズこそは変わらないけど、ベリュドラやアークべリアルとはまた違った意味で禍々しさに溢れている。そしてキメラベロスはジードを体内に取り込んで、そのまま月面に飛び去ってしまった……まさしく、その姿は希望を奪う悪魔と呼ぶに相応しい。
 それでも、レムのおかげでリクはまだ完全に取り込まれた訳ではないことを知ったから、ライハは決して諦めていない。リクなら立ち上がってくれると信じられるんだよね。

 ついにジードとべリアルは対面して、リクは本当の意味で自分の運命と向き合う時がやって来た。ぺダニウムゼットンとの戦いで、自分は創られた命であるけれど、自分が歩いてきた道こそは自分で積み重ねてきたものだと言い放った。モアやドンシャイン、そしてペガやライハ達との触れ合いがあったからこそ、今の彼があって守るべきものも見つけている。
 一方でべリアルも光の国の生まれでもあるけど、エンペラ星人やレイブラッドによって自分の運命が大きく変わった。そこからゼロの力の源が守るべきものだと知って、宇宙の支配を目論むようになったものの、ジードが生まれたことでまた何かが変わっていくこともあるかな。歩んできた道こそは違うけど、この親子は誰かとの繋がりによって運命が変わっていったという点は共通している。


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