放送日 2018年 3月10日
脚本 中野貴雄
監督 田口清隆
劇場版ウルトラマンオーブ『絆の力、おかりします!』の最終章。
今作はオーブトリニティの格好良さやセブンの風格、そしてどこか愉快にもなっているジャグラーのキャラクターなど熱いだけでなくコミカルな演出が満載だった。SSPもジャグラーを応援してくれたし。
ジャグラーはゼッパンドンに超合体したけど、人質を取られてしまったせいで思うように戦えずに敗北を喫した……でも、ドッペルからダークリングを奪い返したおかげで逆転のチャンスだって作ってくれている。
もちろん、ここは忘れられていた(?)渋川さんの功績も大きい。ただのコメディ要因ではなく、きちんと見せ場を作ってくれるから素敵。『ハードボイルドリバー』でも、普段はひょうきんなはずの彼がオーブに負けない程の熱い一面を見せてくれたし。
ムルナウ率いる宇宙人軍団を相手に立ち向かうニュージェネレーション組とセブン達の掛け合いもどこか面白かった。やはりダンが登場してからセブンに変身するまでの流れで、みんながセブンのOPを歌う場面が印象深い。
舞台挨拶や完成披露試写会でも、自分を含めた来場者はみんな笑っていたことは思い出に残っている。
オーブの頃から応援上映が始まったし、また田口監督もウルフェスを意識してこの映画を作っていたとインタビューで語っていたから、やはりみんなで応援することを前提にした演出も取り込んだのかな?
SSPが画面の皆に向かって応援を呼びかけるシーンだって、応援してくれる世代がメインターゲットだからこそできる演出だし。
セブンはあのサデスやデアボリックを相手にしても威風堂々と戦っていたけど、やはりここは生涯現役の維持と言えるか。この年はセブン誕生50周年でもあったから、自然と気合も入るかもしれない。
だからこそ、後のウルトラファイトオーブでも大々的に目立ったのだろうけど、欲を言えばジード本編でもリクと絡む話を見たかったかも。セブン本人はべリアルと深い因縁がある訳ではないから、仕方ないだろうけど。もちろん、最終回でリクを助けに現れるのはケンであるべきなのはわかる。
そして最後にムルナウとの別れの後、ガイは彼女に対する想いを語る所で本編が終わったけど、あの入浴シーンやガイとSSPの別れはカットになるのか……
ただ、オーブクロニクルがまだ本編最終回まで放送していない以上、この編集も止むを得ないかな? 次に放送するのはニセモノのブルースになるし。
本日からジードの劇場版が公開されたけど、既に応援上映会で視聴した分も含めて感想も書きたいな……