放送日 2018年 7月1日
脚本 成田 良美
絵コンテ 座古 明史
演出 平池 綾子
総作画監督 山岡 直子
作画監督 爲我井 克美
美術 今井 美紀 李 凡善 西田 渚
目次
互いに相手を思いやりすぎる二人に、大先輩からのアドバイス!
はぐたんのアスパワワによって空の彼方から現れたのは、メロディソードを授けに来てくれた天の使い……ではなく、キュアブラックとキュアホワイト! 風格と共に着地したけど、肝心のふたりはプリキュアは何が何だかわからず、現状に困惑している。
だけどマシェリはそんな二人に構わず、ただメロディソードを「ください!」と真っ向からねだる! 偉大なる大先輩に対してここまでの態度を取れるマシェリはかなり凄い……
そして現在の主人公のエールと初代主人公のブラックによる「めちょっく!」と「ありえない!」がぶつかり合ってしまい、ホワイトはそれを落ち着かせようとするけど……当然、落ち着いてはいられない! エール・ブラック・マシェリの三人の表情がそれぞれ違ったのが可愛らしい。
この時、エトワールは「ほかにもプリキュアがいたんだ」と言っていたけど、スーパースターズの出来事は無かったことになっているのかな? それとも、魔法つかいプリキュアとキラキラプリキュアアラモードのメンバーしか知らないから、ブラックとホワイトの存在に対してこんな対応を取ったのか。さあやからの問いかけもなぎさとほのかは困惑したり、またあざばぶ市に呼び出された別の世界に迷い込んだと言っていたけど、もしかしてマックスハートになったばかりの時間から呼び出されたのかな?
ただ、秋の映画で答えが出るかもしれないから、現時点ではあまり考えない方がいいのかもしれない。あと、世界観が無茶苦茶になるのはわかるけど、個人的にクローバーとはなの思い出をなかったことにされるのは、流石に抵抗がある。
そしてオシマイダーの攻撃に巻き込まれたせいでえみるのギターが壊れたことにルールーは落ち込むけど、えみるは気にしないでと励ましてくれる。だけどその励ましは逆効果で、ルールーはえみるにとってギターが大切であることを知っているからこそ、えみるに反論した。ルールーは心を持たなかったけど、はな達との触れ合いによって次第に感情を持つようになって、えみるのギターによって心が大きく動いたのだからこそ「気にしない」なんてできる訳がないし。ギターを諦めなくてよかったと喜んだ姿を見て、一緒にライブを観に行ったことがあればなおさら。
だけど、えみるはルールーには言いたくないと、大声で反論してしまい、気まずくなって部屋から出ていってしまう……はぐたんをあやすためだけど、やっぱりルールーと顔を合わせたくない気持ちはあるよね。
ルールーはえみるが嘘をついていることは見抜いているけど、それは優しい嘘であることをほまれは伝えてくれる。さあやも、ルールーのためにえみるは気遣ってくれると助言をしてくれて、そしてほのかだってルールーのために力を貸してくれる。
一方でえみるもどうすればいいのかわからなくなっているけど、なぎさとはなの新旧主人公コンビが支えてくれた。ケンカをしたっていいし、ぶつかり合うからこそわかり合える部分だってある。なぎさとほのかだって喧嘩をしたからこそ、お互いにわかり合うことだってできた。
そしてえみるはルールーとおそろいのアクセサリーを作りながら、ずっとおそろいのアクセサリーを付けているはな達のことだって憧れていた。はな達とおそろいにすることができるけど、これははな達3人の絆だから、えみるはえみる自身の手でルールーとの絆を形にしたいんだよね。
そして当のルールーは壊れてしまったギターを作るために、指からレーザーを発射して鉄板を削っていた! やっぱりルールーの性能は凄い……
一方でほのかとさあやは設計図を確認しながらギター作りをサポートしているけど、この中学生たちは何かがおかしい。確かにギターは壊れてしまい、また本体の値段も滅茶苦茶高いけど、こうして自作するセンスがまた凄すぎる。
プリキュアって凄い子たちの集まりだよね。
正直すぎるルールーと相手を気遣ってしまうえみるはギターを手に取る
えみるはアクセサリーを、ルールーはギターを手に取って再び巡り会い、お互いに気持ちをぶつけあう。あえて説明せずに気遣うえみると、何も言われないからこそわからないと言い放つルールー。やがて二人は互いにほっぺを引っ張り合うのを見て、なぎさとほのかは懐かしさを感じている。
ギターの代わりはあっても、ルールーの代わりはいないからこそ、何度でも助けたいと決意するえみる。えみるの悲しいことや辛いこともきちんと知って、えみるの力になりたいと願うルールー。そしてえみるの好きなギターを一緒にひいてみたいと、ルールーはえみるにおそろいのギターを渡して、えみるはそれを優しく抱きしめた……
まさしく、二人の愛と絆が感じられる温かいシーンだった……二人の気持ちは大事だけど、それを表すように実際の形を見せてくれることも充分に素晴らしい。アクセサリーとギター、それぞれハートの形となっているからこそ、二人の愛もまた伝わってくるし。
一方でパップルは大切な人がジュロスと一緒にいる場面を見てしまい、自暴自棄になって「愛されなかった」と一人タワーのてっぺんにまで渡ってしまう。そこでトゲパワワを自分に押し付けるけど、この時の場面がまるで自殺のシーンみたいに見えて、本当におぞましかった。
パップルも失敗続きだったけど、大切な人がいたからこそ、ギリギリ心を保つことができた。だけど裏切られてしまい、全てを失ったせいでオシマイダーになってしまった……子ども向けアニメだからある程度、描写は抑えられているけど、やっていることはかなりドロドロしてるんだよね。
そしてパップルを止めるため、ついにはな達は一緒に変身して、5人みんなで「HUGっと!プリキュア!」になった! 凄く豪華だし、やっぱりみんな可愛らしい。
そして彼女達をサポートするため、なぎさとほのかもふたりはプリキュアに変身して、その戦闘力でパップルを圧倒した! 女子中学生だけど、やっぱり初代の風格や力強さもあるんだよね。エールの目が奪われるのも無理はない。
だけど、オシマイダーの正体がパップルであることにアムールは気付く。アムールはパップルを止めようと進もうとして、そこにマシェリも加わった。そして手を取り合いながら、パップルの心に入っていった。
愛する人に捨てられたパップルに、愛のプリキュアは手を差し伸べる
誰もいない灰色の世界で涙を流すパップルの元に、ゆっくりとだけどマシェリとアムールは歩み寄っていく。おしまいではないとアムールは説得してくれるけど、パップルは心のない機械人形となおも罵る。
最後の足掻きとしてトゲパワワをぶつけるけど、これは彼女の八つ当たりでもあるのか。どうにもならないからこそ、誰かに気持ちをぶつけてしまうけど、それで何かが変わる訳でもない……
そんなパップルにも未来はあると、マシェリは叫ぶ。何もかもを失っても、未来に奇跡を起こせるのだと、未来に溢れているマシェリの叫び。パップルからすればデタラメであっても、誰かを愛した気持ちは嘘ではないとアムールは教えてくれる。
人を愛する心があり、愛する気持ちを持ち続ければ誰かに届く。アムールとマシェリの言葉は確かにきれいごとだけど、届いたらぶっとびでもある。だからこそ、マシェリとアムールはパップルの愛を抱き締めることができた。
そしてマシェリとアムールの胸から新しいミライクリスタルが現れて、二人の愛と絆を体現するようにツインラブギターも生まれて、彼女達の愛の歌がパップルの心に強く響いた。
パップルの恋は終わったけど、もう一度だけ誰かを愛するチャンスだって巡り会える。だからまだ、彼女には輝く未来があるんだよね。
えみるとルールーは絆を取り戻し、はぐたんのアスパワワによってなぎさとほのかは元の時代に強制送還(?)された。二人はアクセサリーとギターを揃えて、絆と愛もより強くなった。
秋の映画では、歴代プリキュアと共演できるオールスターズ映画が帰ってくるけど、果たして今作ではどんな物語になってくれるのか……?
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