スター☆トゥインクルプリキュア 第8話 感想 「宇宙へ GO☆ケンネル星はワンダフル!」

ペンはわたさない!
それは友達の大切なものなんだ!

 放送日 2019年 3月24日 

 脚本 広田 光毅

 演出 土田 豊

 作画監督 フランシス・カネダ アリス・ナリオ

 美術 西田 渚

 初めての宇宙旅行はケンネル星という骨の形をした惑星ですることになり、そこで異星人同士の交流を真摯に描いてくれたスタプリの第8話。
 ひかるは現れたドギーたちを前にしても決して警戒せず、それどころかフレンドリーな態度でハグをしていた。そしてひかるはケンネル星の挨拶をするために、全力で逆立ちをしていたけど……そのまま2本の腕だけで走れる彼女はどれだけ身体能力が優れているのか。
 一方でえれなはケンネル星の挨拶を知ってから、今度は地球風の挨拶でドギーたちとやり取りをしながら、その毛並みを褒めている。ひかるとえれなのやり口はどちらも必要で、相互理解にはお互いの文化を交換し合うことが大事だよね。
 それにしても、ケンネル星に最初の一歩を踏み出すひかるの姿は、初めて月に降り立ったアポロのパロディを意識しただろうから、細かいネタにも力が入っていて面白い。

 一方でケンネル星の住民は自分が毛で包まれていることを誇りに思い、毛がない地球人やプルンスを憐れんでいたけど、むしろプルンスはそんな自分をチャーミングと自覚していたから激怒しちゃう。
 ただ、毛生え薬でふさふわになったプルンスもちょっとかわいかったけど、当人的にはやっぱりツルツルな方がいいよね。生まれてきた時からのチャームポイントでもあるし。

 そしてひかるたちのスターカラーペンは、ケンネル星では聖なる骨になっていて、それを奪いにきた侵略者とドギーたちから怒られちゃう。ノットレイダーから平和を守るプリキュアにとってペンは必要だけど、ドギーたちからすればそんな都合は関係ないし、いきなり来た相手から平和のために宝をよこせと言われても信じられるわけがない。
 えれなはソレイユになってカッパードと戦ったけど、ドギーたちからすれば宝を奪おうとする悪人であることに変わりはない。プルンスの強引な態度を見てからだと、ますます渡したくなくなる。
 そしてプルンスは自分の至らなさを反省し、ドギーたちにきちんと頭を下げてペンを譲ってくれるように頼んだからやっぱりいい奴。その真摯な態度と、ソレイユの姿についにドギーの心は動いて、スターカラーペン……もとい、聖なる骨がソレイユの手に渡った!
 てんびん座のプリンセスの力でノットレイダーたちを打ち倒し、長老からも聖なる骨が譲ってもらえた。プリンセスも解放されて、また一つ力を取り戻したけど、無視され続けたプルンスがちょっと不憫だった。

 えれなとドギーたちの友情は深まり、また異なる文化が向き合うことについて真摯に描写してくれた話だった。
 ひかるは積極的にケンネル星の文化に手を出して、えれなは相互理解のためにゆっくりと対話を試みて、プルンスも強引ながらも自分の使命と向き合っていることが描かれていた。正義の味方として描かれているプリキュアだけど、すべての人物にとってそういう風に扱われているわけではなく、むしろ侵略者になり得る可能性があることも描いたのが実に面白かった。
 でも、相手のことをきちんと思いやり、そして文化尊重のためにペンを聖なる骨と呼んでくれたことも、この作品の誠実さが伝わってくる。
 

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